FXでは経済指標を参考にするトレード分析をファンダメンタル分析と呼んでいます。
これはある程度勉強が必要なこと、経験で知ることもあるという理由から、初心者が最初から身に着けなくてもいいなどといわれることもありますが、安全なトレードには不可欠な要素です。
経済指標は物価や国の経済を数値化したもの
普段から投資を行っていないという場合、経済指標というのはニュースで耳に挟む程度しかないかと思います。
しかし、FXは外貨価値の今後の動きを考えて行うトレードであるため、経済指標などもしっかりと理解できるようにならないと、続けることはとてもおススメできません。
経済指標は各国の貿易の状況、国内の景気、物価などを専門化が数値化し発表を行っています。
特に全世界で流通しているドルはアメリカのお金ですから、アメリカの経済指標が発表された直後には、マーケットで各国の通貨が大きな価値の変動を見せるといっても過言ではありません。
世界が貿易でつながっていることもあり、あらゆる経済指標が、FXでも外貨為替の価値変動に影響を与えています。
この発表がある日には、チャートが大幅に動くことも予想されますから、売買を行っているのであれば、リスクヘッジなどを見直す機会にもなるでしょう。
この指標は専門家などがいったん、このような数値が発表されるのでは?という予測を発表し、その後、正式な経済指標が発表となります。予測と実際の経済指標で出たギャップの大きさも、市場を大きく動かす原因となります。
予想と実際の経済指標を発表するタイミング、2つのタイミングが経済指標を考えるときには存在することを忘れてはいけません。
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経済指標は5つに分類されて発表される
分類すると数が多くなりますが、中でも重要といわれている経済指標は5つです。
・金利に対する指標
・GDPや消費動向などに関連する景気に関する指標
・雇用統計の数字から見る雇用に関する指標
・物価の上昇率を意味する物価指標
・貿易赤字など貿易に関する指標
中でも多くのFXとレイダーが注目する米国経済指標は、景気全般、景気消費、雇用関連、物価関連、貿易や資本の5つに分類されています。
日本では景気全般、物価関連、ユーロ圏では景気全般と、これらの項目は、FXの為替変動に大きな影響を与えるものとされています。
これらの予想が出る時期、結果が出た時期にはトレンドが変更することもありますし、これから上昇トレンドとなる通貨を見つけるタイミングともなります。
トレーダーにとって大きなマイナスやプラスが出やすいだけでなく、今後のトレードスタイルや今の通貨ペアを見直す時期、というような考え方も忘れないようにしましょう。
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