FXの会社選びや儲けを出す種類の話で、スプレッド、スワップという言葉を簡単に説明しましたが、いまいち馴染みのない言葉でぴんと来ない人も多いかと思います。
スプレッドとは会社が作っている売買の差額分のこと、スワップはロールオーバーでつく金利をさしますが、この2つをより詳しくご紹介します。
会社の利益になるスプレッド
FXでは会社が通貨ペアの売買価格を設定しています。
売り、買いで値段が少しだけ変わるのですが、この差額がスプレッドです。
会社が売る値段のほうが買う値段よりも少しだけ高くなっているため、利用者が売買を行うと、売りと買いで差益が生まれます。
これはFX業者にとっての利益となるもので、トレードにかかる手数料と考えても差し支えありません。
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取引手数料がかからない業者が増えたというのは、このスプレッドが存在しているので、取らなくてもいいという判断をしたということ、つまり取引手数料が別にかかる会社では、トレードで二重に利益を出しているということになります。
チャートを見ると必ず、BUYとASKという表示があります。
BUYは会社が買う値段、つまり利用者からすると売る値段、ASKは会社が売る値段、利用者が買う値段ということですね。
表示は会社にとっての売り、買い、と統一されていますから、間違えないようにしましょう。
この差額は狭ければ狭いほうが儲けを大きくしやすいといえます。
FX業者選びでスプレッドの幅に注目するというのは、できるだけ手数料がかからない会社を選ぶということです。
特に短期トレードの場合、差益をメインに儲けと考えることや売買が増えることとなるため、スプレッドの幅には注意を多く配りたいところです。
この幅を固定している業者もいますから、常に同じコストでのトレードをしたいという人には、スプレッド固定の業者をおススメします。
決済を先延ばしにして得るスワップポイント
スワップ、スワップ金利、スワップポイントとよばれているものは、総て同じ、決済を一日持ち越した(ロールオーバーさせた)通貨の金利のことです。
マーケットは24時間動いているといえ、一日の始まり、終わりがFXのマーケットにもちゃんと存在します。
この金利は24時間の最後の市場から、翌日の市場へ持ち越すことで生まれるものです。
金利は1日ごとに発生するため、土日でマーケットが閉じる金曜日には3日分のスワップポイントを得ることが可能です。
各通貨には金利が決まったパーセンテージついていますから、金利の安い通貨、高い通貨と、その差益を考えて通貨ペアを組みます。
一日でつくスワップそのものは3パーセントなど非常に低い数字ではありますが、決済を行うまでは毎日つくもの、金曜日には土日を含めた3日分の金利を得ることが出来ますから、1週間以上の中期、年単位の長期トレードを行うという場合には、非常に大きなお金となる可能性も高いものです。
スワップポイントではロールオーバーを繰り返すため、出来るだけ長く同じ通貨ペアを所有しておくことに重点をおきます。
その分、レバレッジはなるべく下げてシストレなどを併用することでリスクを抑えるといった投資スタイルが多くなります。
毎日こつこつ積み上げることを目的としているので、短期トレーダーとは大きくFXのスタイルそのものが変わってくるのです。
このスワップはスプレッドと同じように会社ごとに値段も変わってきますから、最初からスワップを考えているのであれば、金利に注目して会社を選ぶといいでしょう。
売買差益と同じように、差がマイナスになると損失になります。
またマイナー通貨の中には世界に自国の通貨が流通しすぎることを防止するために、ロールオーバーをしたらチャートなど関係なく、スワップを支払わなければならないというものもあります。
マイナー通貨の取り扱いは、ロールオーバーで大きな損が出る可能性もありますから、十分注意しましょう。
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