FXにはテクニカル分析とファンダメンタル分析の二つの手法があります。テクニカル分析は、為替チャートを見て為替相場を判断します。このテクニカル分析は過去のチャートを見て、経験則に基づいて予測していきます。為替相場の動きにはある一定の法則があるという性質を生かしているわけです。
一方でファンダメンタル分析は、現在の情報をもとに為替相場を予測します。為替相場は要人の発言や、経済予測、市場の変化に敏感に反応します。これをもとに分析して相場を予測する方法をファンダメンタル分析と言います。
この二つの分析に、優劣はありません。しかしファンダメンタル分析はあらかじめ予測することが出来る手法なのです。その理由として経済予測は発表される時期が決まっているからです。為替相場を大きく動かす経済予測があらかじめ分かっている。ならばこの経済予測を利用しない手はないと思います。初心者の方には、簡単なのでおすすめします。ちなみに、経済予測というのは米国を基準にしたものです。
FXは経済予測を生かせるかどうか
為替相場を大きく動かす経済予測。これにも重要度があります。全ての経済予測を把握するのはとても大変です。
100pips=1円の変化と考えてください。10~30pipsの動きがある経済予測を小規模予測、20~50pipsの動きを中規模予測、30~100pipsの動きを大規模予測と分類します。
今回はこの大規模予測である経済予測二つ紹介します。
雇用統計
雇用統計はとても重要な指針となります。FXは雇用統計によって大きく変化するので、多くのトレーダーは、この統計が発表される日が近づくと一斉に取引をします。
もし、初心者のトレーダーさんもファンダメンタル分析を生かした為替予測をして行くつもりなら、この雇用統計からは避けられません。
この雇用統計が発表された後に1円の変動も珍しくありません。
FOMC
これは米国が発表する金利政策の事を言います。このFOMCは多くのトレーダーが注目しています。この統計が発表される前には、会社を休んででも見守っている人もいるくらいです。金利政策なので為替相場の影響に直結すると思っている人も多いのでしょう。この統計が発表されるには順序があります。この順序をしっかりと把握してください。
以上二つが主な経済予測になります。この他にも重要な経済予測はたくさんあります。しかし、それが発表されるスケジュールがあらかじめ決まっているので、そこまで時間を使う必要はないと思います。私が言いたいのは、経済予測は何よりも米国だけを注目してほしいという事です。世界の金融市場はこの米国を中心に回っています。
NY市場の経済事情を把握することが、FXで勝利する絶対条件です。